落語にはいろんな人が登場します。演劇や映画なら何人もの俳優で演じるけれど、それを全部一人で演っちゃうのが落語なんです。使う道具も扇子と手拭いだけなのに、あら不思議、皆さんちゃんと、お話の世界がイメージ出来ちゃうんです。
ある日、八五郎さんは生まれたばかりの子供の名前を相談しに、お寺の和尚さんを訪ねます。すると和尚さんは縁起の良い言葉をいろいろと教えてくれるのですが、なんと八五郎さん、それを全部入れて、とても長~い名前をつけてしまったのでさぁ大変!
昔々、目黒にやってきたお殿様が、ふとしたことから初めてさんまを食べました。とってもおいしいさんまに感動したお殿様は、お城にかえってもう一度さんまを食べますが、今度はちっともおいしくありません。「さんまは目黒に限る」で有名なお話です。
上方とは江戸時代の京都・大阪の呼び名です。東京の落語との一番の違いは言葉!関西弁で落語を聞くと、同じお話も印象が全然違うんです。見台や効果音を使うことがあるのも大きな特徴。そんな違いにも注目しながら楽しみましょう!
日本の古い怪談から生まれた落語です。毎夜、井戸から出てきては「いちま~い、にま~い…」とお皿を数えるお菊さんのユウレイ。おそるおそる見物に来た人たちが繰り広げる、ちょっぴり怖くてとっても笑えるお話です。
ハサミを自在に操って、一枚の紙からいろいろな形を作り上げます。動物や風景、お話の登場人物まで、どんな難しい形でも切ることができるんです。みんなも大きな声で、切ってほしい形をリクエストしてみましょう!
奇術とは「マジック」のこと。寄席には奇術師も登場して、わっと驚く大がかりなものから、お馴染みのカードやロープを使ったものまで、さまざまなマジックを披露してくれます。今回はどんなマジックが見れるでしょうか!?
~劇場に入ったところから そこは寄席~
ロビーには寄席文字の看板やミニ高座を展示。
落語家の気分を味わえる体験コーナーもあるよ!
松尾あさ
構成: | 柳家 花緑 |
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装置: | 中嶋 正留 |
照明: | 木村 博行(日生劇場) |
舞台監督: | 斎藤 博之(日生劇場) |
上演時間 | 約2時間(休憩含む) |
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料 金 | S席 3,000円、A席 2,000円 (中学生以下は半額) |
イラストレーション:いわにしまゆみ