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「NHKみんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』~ノノとショウと秘密の森~」研修生稽古場ノート

2025.8.19
公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]では、若手舞台関係者等の育成・研修のため、「NHKみんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』~ノノとショウと秘密の森」の制作現場に、公益財団法人千葉県文化振興財団の職員を受け入れています。ここではその取り組みの一環として、研修者によるレポートをご紹介いたします。

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稽古場ノート
 
「稽古場の音楽を支える稽古ピア二スト」

公益財団法人千葉県文化振興財団
S.K

 
本番が間近となり、稽古場では連日通し稽古が行われています!

NHK「みんなのうた」の名曲が盛りだくさんの本公演。本番では、バンドの生演奏で音楽をお届けします。

もちろん稽古でも「音楽」の存在は欠かせません。稽古中はバンドの代わりにすべての曲を1台のピアノで演奏しています。私は、そんな稽古場の音楽を支える「稽古ピアニスト」の若林さんに注目してみました。

稽古ピアニストは、その名の通り稽古中のピアノ伴奏を担当しています。楽譜にそって演奏していきますが、稽古が進むと曲の入るタイミングが変わったり、譜面が修正されたりすることもあります。今回の作品では、稽古で変更になった点を当日演奏するバンドのコンダクターに伝達するという役割も担っています。


(BGMの入るタイミングを演出家と確認する、稽古ピアニストの若林さん)


(稽古の様子)

演奏中の若林さんの手元に注目すると、楽譜の横にメトロノームがあり、曲が変わる度に操作をしています。「曲中にセリフが入ることが多いので、弾く度に長さが変わってしまわないよう、テンポには特に気を遣って演奏しています。」とのこと。決められたテンポやタイミングはしっかりと守りつつ、お芝居に寄り添って演奏されている様子が印象的です。


(譜面の隣にあるのが演奏中に使用しているメトロノーム)

稽古の中で、音楽の入るタイミングを細かく調整することもありますが、どんな調整にも臨機応変に対応していました。若林さんにお話しを伺ったところ、「(臨機応変に対応することは)大変だけど、次はどんなことが起こるかな、と考えながら演奏をするのは楽しいところでもある」と話してくださいました。

ある時、なんとピアノの弦が切れてしまうというハプニングがありました!何度も使う音が出なくなってしまいましたが、すぐに弦を張り替えることはできません。そんな状況でも若林さんは「うまくその音を避けながら弾いてみます。」と演奏を再開。稽古場の音楽を止めないよう、ハプニングにも柔軟に対応されていました。

稽古ピアニストの他にも、たくさんのスタッフ、キャストが一丸となって作品を創り上げています。夏休みの思い出に、家族でミュージカル鑑賞をしませんか?

劇場でお待ちしています!
 
   
 
 
 

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