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音楽劇『アヤとピノッキオの冒険』研修生稽古場ノート

2026.8.14


公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]では、若手舞台関係者等の育成・研修のため、音楽劇『アヤとピノッキオの冒険』の制作現場に、公益財団法人千葉県文化振興財団の職員を受け入れています。ここではその取り組みの一環として、研修者によるレポートをご紹介いたします。
 

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「作品の中核を担う演出とは?」

公益財団法人千葉県文化振興財団 S.N
 

 スタジオでは音楽劇「アヤとピノッキオの冒険」の初日に向けて、連日稽古が行われています。セリフの言い方や動き、ダンスの振付、大道具の位置等を確認し各場面ができあがっていく中、稽古場の中央で全体の様子を見ているのは演出の野上さんです。演出は演技や音響、照明、衣装など作品の内容に関わる全てを決める監督のような役割を担っており、カンパニーの中核となるポジションです。

 舞台作品では本番当日だけでなく、稽古の段階からたくさんの人が関わっています。年齢や性別、役割など様々な立場の方へ「~をしてほしい」といったリクエストをすることも多い中、コミュニケーションを取る上でどのようなことを意識しているのでしょうか。野上さんに実際に聞いてみたところ、「相手の立場に立つこと」を大切にしているとのことでした。

 稽古中は野上さんが相手に何を求めているのか明確で分かりやすい言葉を使っていたのが印象的でした。また全てを「指示」するのではなく、俳優やスタッフと会話し同じ立場でアイディアを「提案」し合いながら創作を進めている様子がうかがえました。演出の進め方は演出家の方によって様々だそうですが、野上さんは作品に対して中心となる考えやシーンのイメージは持ちつつも、各セクションの考えを取り入れて協力しながら作品を作り上げていっていると感じました。

 演出は作品の完成が仕事であり、本番を迎えても舞台上に姿を見せることはありません。しかし、客席から見えるものすべてが野上さんの構想が形になったものであり、このシーンの動きや表現にはどんな考えがあるのか?と探りながら見るのも楽しいかもしれません。ぜひみなさんで観劇を楽しみましょう!

 
稽古場の様子
通し稽古後、修正点を共有する野上さん(右)
 
稽古場の様子
各場面の動き方を確認しています。

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